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5月29日(土)M「奇行遊戯」(作・演出:中津留章仁)

trashmasters,駅前劇場。休憩なしの3時間にわたる芝居だ。九州・大分のある集落かあr発する物語だ。主人公は、複雑な家庭に生まれ、祖父に育てられる。祖父が出征して南京虐殺で中国人を殺したというので小学、中学校でひどいイジメに会う。結局、日本にいられずオーストラリアに留学、そのあともアメリカで暮らして帰国、いまは故郷で小さなバーを開いている。そのバーに昔の主人公をいじめた同級生が集まってくる。いまはマグロの養殖をやっている従兄弟、異常な動物愛護の男、警官になった男、エキセントリックな従姉妹、東京からきた謎の女など・・。暗い照明の舞台で暴力的な気配が渦巻いていて、首吊りやバットで殴られる朝鮮人の男とか、一種のサスペンスドラマだ。この集落の話しが前編。後編は主人公が東京の継父から貰った莫大な遺産で、マグロ・鯨の養殖の会社を従兄弟と設立して東京に進出、回転寿司のチェーン網もつくる。時代が一気に飛んで、月旅行とか近未来の話しになって、スケールの大きい国際的な話題が中心になる。中国との国交の危機、捕鯨・マグロ問題に対する世界的なテロル、月面旅行の大事故とかの渦の中に主人公は巻き込まれ、マグロ問題の元凶として標的にされる。この芝居は大小取り混ぜた意表をつく事件の連続で、3時間の舞台を飽きさせな中津留の豪腕は見事だ。小さな集落の話しから、近現代の歴史が絡み合い、世界的な危機の話しまで規模雄大な物語。ゴツゴツした感触の芝居だが、メロドラメテイックに芝居はこなされている。世界的な話題に接し、たっぷり楽しめる芝居で、この大作の作者の面白いスーパーリアルな芝居を創ろうとする情熱がひしひしと伝わってくる。大きく評価されるべき異色の作家kだ。ただ、最後の近親相姦の話はやりすぎだろう。

▼メモ。恒例のおもろ。N君、アkップル。泡盛2杯で我慢。マリナーズ、エンジェルスに快勝、3連勝だ。

by engekibukuro | 2010-05-30 09:09 | Comments(0)  

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