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7月31日(土)M「海港」(作:川崎照代、演出:藤原新平)

演劇集団STAMP、東京藝術劇場小ホール。93年のこの劇団の前身「ぐるーぷえいと」の同じ川崎・藤原コンビでの、鹿児島の港町を舞台にした「塩祝申そう(しおえもそう)」「鰹群(なぐら)」「港の風」の三部作一挙上演が忘れられない舞台だった。この芝居も鹿児島の港町。戦前からタバコと雑貨の商いをしていた店の隣に、区画整理の頓挫で売春宿が出来てしまう。芝居はこの雑貨屋の姑と嫁と、隣の売春宿の女たちとの交流が下地になる。鹿児島は男尊女卑だといわれているが、実際は男は女の力に圧倒されている。この一家の主人も逃げ出している。だからこの一家の姑と嫁は強い女で、この二人の毎日のけんか腰の会話がこの芝居の見所だ。喧嘩しているようで、心底では助け合っている。物語は一寸とらえどころがないが、この姑の矢野陽子と嫁の倉野章子の鹿児島弁での会話(言い合い)は絶品だ。女の強さ、強いゆえの寂しさを肌に感じさせた。ラストの酒屋に店を転じたこの二人が、生まれて初めてビールを飲み、むせ返って、そのとき電話が鳴り、しぶしぶでてもると、長い間消息不明だった息子からの電話だと暗示させる場面は、芝居の終わり方で最良の幸福感にあふれた場面だった。それと、戦争の傷跡が、こういう辺鄙な地方の隅々まで残っているというメッセージが舞台の底から聞こえてきた。
▼メモ。終わっておもろへ。中川、カップル、k先生と常連だが、やっと当選後初めて有田芳生さんがきた。みな拍手。今日は、オレのブログを曲解した、さるデパ地下のレジ嬢へのオレの恋慕の話で盛り上がる。暑さしのぎにはいいか・・・。珍しく津嘉山正種さんが、女性お二人ときていた。津嘉山さんはそういえば沖縄出身だった。酔っ払っていたので、しらないのに声をかけてしまった。失礼しました。

by engekibukuro | 2010-08-01 10:13  

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