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8月3日(火)「F/T10:ラインナップ発表記者会見」

池袋・目白間の明日館で行われた。今回のキャッチフレーズは「演劇を脱ぐ」。プログラム・デイレクターの相馬千秋さんの司会。登壇したのはロジェ・ベルナット、飴屋法水、高山明、松田正隆、相馬友士郎、前田司郎、黒田育世、バロセルナで公演中の勅使川原三郎はビデオメッセージ。それぞれ、自分の作品について語ったが、コンセプトの「演劇を脱ぐ」に沿ってか、演劇・芝居というよりアート作品の感じが強い。唯一”フツーの芝居”を書く前田司郎がそれを感じたのか”みなさま、難しいことを仰っていますので、ボクも資本主義社会をなんとかするような芝居を書かなければいけないのかなと・・”と言ったので笑ってしまった。組織委員の扇田昭彦さんは別にして、旧来の演劇関係者は高橋豊さんぐらいしかきていない。世代交替もありし、演劇を広く文化の文脈の中に位置ずけるというこのフェステイヴァルは、先進的なものなのだろう。最近の東京都の助成も力が入ってきたようだし、09春、秋のフェステイバルも成功したようだ。演劇界の地殻変動が徐々に起こりつつあるという雰囲気は、この場えもリアルなものだった。

懇親会で三浦基さんと話す。三浦さんは平田オリザの一時は後継者、嫡男のような位置にいると思われる人だった。今は青年団を離れて京都を本城にしている。京都に劇場を作るのが目下の念願だという。”平田さんはあくまでプロヂューサーです。”現代口語演劇”の影響などボクの芝居を観ればわかるでしょ”。そうか、平田オリザの放牧主義は、一種のプロヂューサー機能なのか・・。いずれにせよ、三浦さんは秋にF/Tでアントナン・アルトーのテクストを再構成した「ーところでアルトーさん、」を、来年春には神奈川藝術劇場で「芥川龍之介」を上演する。前衛作家が表舞台に出てくる潮流がたしかなものになってきたのだ。

by engekibukuro | 2010-08-04 10:29  

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