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12月4日(土)M「月と牛の耳」キラリ☆ふじみマルチホール

作:畑澤聖悟、演出:多田淳之介、渡辺源四郎商店×東京デスロック合同公演。
 東北の地方都市のある精神病院。入居者のひとり加賀谷敏(62)は、「鳳凰院赤心拳闘」館長を務める格闘家である。彼は7年前、日本で猛威を奮った「プリオンウイルス脳炎」に感染して入院。快方に向うも入院中に脳出血に見舞われ、順行性健忘症になった。知能はそのまま、障害を受ける前の記憶もそのままだが、新しい物事を記憶することが全くできない。「ホーム」の職員たちは、彼の前では毎日が7年前、すなわち2003年の4月25日であるかのように振舞っている。その日は、加賀谷の長女が婚約者を連れて父を見舞いに来るはずの日だった・・・。その日は加賀谷の息子二人、次女もきて父を見舞った。その日を7年間全員で繰り返しえtきた。この芝居、ホームの職員、家族が入り乱れて、話がややこしくて全貌が掴みにくい難があった。ただ、格闘家を演じた なべげん の牧野慶一の、いかにも牛を殺したことがある格闘家の殺気をはらんだ存在感、なべげんの高齢俳優・宮越昭司が入院患者を演じて、そのファンキーなパフォーマンス、それとレントゲン技師を演じた畑澤のスペシャルパフォーマンスなどが、舞台を盛り上げて、面白い合同講演ではあった。畑澤・多田という才人二人の、センスの違いなどもうかがえて興味深い舞台でもあった。

▼メモ。おもろ、中川君、カップル。一寸の間、外へ出て帰ってきたら、机の上のノートが消えてきて、狭い部屋のどこをさがしても見つからない。記憶喪失か別人格になって棄ててきたのかと、老化現象のことの愚痴を聞いてもらう。老化現象はまあ不安がってもしょうがない・・。聞いてもらって気が晴れた・・・。

by engekibukuro | 2010-12-05 10:15 | Comments(0)  

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