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4月7日(木)▼訂正▼▼MEMO

▼昨日書いた路地裏月光堂の「沈黙の王」の記述に間違いがあると、コビヤマさんから訂正要望のコメントがありました。近童弐吉さんが「少女仮面」の腹話術師の役を勝ち取るべく人形を作ったという下りで、結局役は根津甚八に回ったと書きましたが、それは間違いでこのことは再演の時の話。腹話術師の役は香田という役者だそうです。考えればニキチさんと、根津さんでは世代がちがう。気がつきそうなものでした。ゴメンナサ!改めて、この舞台、再出発感溢れる初々しいイイ芝居ですよ。是非ご覧になってください。


▼▼新宿の武蔵野館でコーエン兄弟監督の「トウルー・グリット」を見た。諸家絶賛の映画だが、やはりダメだった。この監督の映画は「ファーゴ」とか見たが、どうもピンとこない。この映画も、復讐を誓う14歳の少女役に大抜擢されたヘイリー・スタインフェルドや酒飲みの保安官ジェフ・ブリッジスもすばらしし、物語も面白いのだが、映像の流露感に違和感があり、どんな名監督でも合わない人がいるんだ。前月末と今月3本の映画「ザ・ファイターダ」「ファンタテイックMr.FOX」とこの映画だが、中ではパペットによるストップモーション・アニメのウエス・アンダーソン監督の「Mr・FOX」が一番かな。雑誌「群像」で連載している蓮實重彦の「映画時評」での映画評が素晴らしかった。蓮實はMr.FOXとMrs.FOXの夫婦愛に涙が止まらなかったと書いていたが、わたしも一瞬涙腺をつきあげられた・・。ただ、朝日新聞に松浦寿輝が「afterward」という詩を載せて、その詩で大震災のことで「その前」と「その後」と分断した。その「その後」で人間を正気にリセットさせる力は映画より演劇だとはっきり思った。この期間での岩松了の「カスケード -やがて時がくればー」やシス・カンパニーの「トップガールズ」の終幕の麻実れいの芝居などがはっきりした例証だ。週刊新潮の福田和也の連載コラムで、文化全体にわたるコラムだが、最近舞台に関するコラムが増えた。もともと芝居は中学生の頃から観ていた(民芸の「汚れた手」とか)人だが、舞台に関するコラムは大昔「発見の会」をとりあげただけだった。今年は酷評で「ダブル三島」、絶賛で「国民の映画」と取り上げている。演劇の再発見・・・。
▼「gui」92号が届いた。奥成達「北園克衛『郷土詩論』を読む」が今回で56回だ。今回は北園と西脇順三郎、北園とジャズ・音楽がメインで、宮沢賢治の「岩手軽便鉄道 7月(ジャズ)」という詩も掲載されている。奥成さんは白水社から「宮沢賢治、ジャズに出会う」という本を出している。最近癌の手術をした。かわらず元気にますます面白くて有益な文章を書いているのが嬉しい。ここまで奥成さんや藤富保男さん、それに大部分の「gui」の同人を惹きつけて離さない北園克衛という詩人の甚大な影響力に改めて驚く。

by engekibukuro | 2011-04-08 11:57  

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