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9月2日(金)M★座・高円寺、S★★吉祥寺シアター

★「ふたごの星」(脚本・演出:佐藤信)。宮沢賢治の童話をもとにしたお芝居・・。この作品と座・高円寺で上演した評判の高い「旅とあいつとお姫さま」の再演のどちらかを、杉並区の全校の4年以上の小学生が観るそうだ・・。今日も小学生と一緒の観劇・・。チュンセ童子とホウセ童子というふたごのお星さまが、大がらすとさそりのけんかをなだめるのがタイヘンで、毎晩の星めぐりの歌にあわせて銀笛を吹く役目がおぼつかなくなって・・。tupera tuperaの美術、コンタの音楽、とともに佐藤の詩心が賢治のファンタジーを子どもたちの心に沁みこlませた・・。この舞台で最後に歌われた賢治が作詞・作曲した「星めぐりの歌」だけでも覚えておいてほしいね・・。芝居が終わったあとの質問コーナーで活発な質問がどんどんでてきていたのも、子供たちが演劇に興味をもってきた様子がうかがわれて、座・高円寺の試みが実っているなと思わせた・・。
★★「「渡辺哲ひとり芝居 校長失格」(作・演出:水谷龍二)トム・プロジェクト。ひとり芝居というものは、けっこう負担感が重くなりがちで、1時間大丈夫かなと思ったが、この舞台はそれがなかった・・渡辺のパーソナリテイの魅力がどんどん客を引っ張った・・。先生をちっともリスペクトしない生徒たち、権利意識過剰のモンスターペアレンツ、そういう今の環境に囲まれた教育界はたいへんだ・・。渡辺の校長は直情径行型の先生で、定年間近、奥さんに先立たれ、33才の娘と暮らしている。今の環境や若い先生とのギャップに悩み、そのうえ子供の相談にきた未亡人の母親に懸想して再婚相手だと勝手に決めていたりして・・。東工大出身でシェイクスピアシアターに在籍中のアルバイトで塾の先生をやり塾生を一流大学に入れる受験成功の名先生だったそうだ・・。だからか、黒板を使っての老荘思想の”無用の用”の講義のシーンなど堂にいっていて、それと生徒の母親にメイルしたり、バラ一輪をもってパート帰りの母親を待ち伏せするようなダメさ加減とのコントラストが絶妙・・。最後には昔の女子の教え子の新人教師が生徒のイジメで自殺したとき、その学校の校長室に怒鳴り込みにゆき、乱暴を働いたということで懲戒免職に・・。校長の人柄と渡辺の人柄が無理なく重なって、味わい深いひとり芝居になったのだ・・。
▼長谷川孝治著「地域と演劇」を読んだ。地域演劇のなんたるものかが明確にわかる立派な本であるばかりでなく、長谷川の演劇に係わる自叙伝としても面白い、無類の文章家だね・・・。

by engekibukuro | 2011-09-03 10:20  

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