9月13日(火)MEMO









▼増補改訂版「寺山修司俳句全集」(あんず堂)と光文社文庫の「寺山修司の俳句入門」を読む。この2冊重複している部分がかなりある。寺山の中学生からの俳句で、もっとも熱中していたのは高校生時代。「牧羊神」とう全国規模の高校生だけの俳句同人誌を舞台に活躍、他の俳句欄がある雑誌に投句して常に上位、秋元不死男や橋本多佳子、中村草田男らの高評価を受けて、青森に寺山というアンファンテリブルがいるという評判は凄いものだった・・。確かに句も評論も高校生とは思えない水準だと思わせる。才気あふれる句の集成はちょっともてあますが、評論の鋭さ、高校生とは思えない読書量、教養の高さは、後年の寺山を思わせる。それが「20歳になると、憑きものが落ちたように俳句から醒めて、一顧だにしなくなってしまった」という。それから短歌に移る・・。しかし、後年、”俳句は世界でもっともすぐれた詩型だと語り、短歌より俳句のほうが好きだといっている・。亡くなる直前に近い時期に、作曲家の松村禎三、小説家の倉橋由美子、俳人の三橋敏雄、深夜書房の斉藤慎爾などと俳句同人誌の創刊を企画したが、命が途絶えた・・。たしかに短歌は物語性があるからわかりやすいが、俳句の世界の奥の深さと表面の一種の凡庸さの混在はまったく困惑させる。「・・俳句入門」は俳句の決まりの教示は解題の斉藤慎爾が書いていて、寺山が入門として書いた本ではない。とにかく寺山の人気がいまでも全く衰えないことの一端が俳句を読んで納得した・・・。
[PR]

by engekibukuro | 2011-09-14 08:45 | Comments(0)  

<< 9月14日(水)M★「ゴーゴり... 9月12日(月)S「どん底スナ... >>