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11月19日(土)M「あなたに会ったことがある」

原作:カフカ短編小説より 構成・演出:松本修、MODE、笹塚ファクトリー。
 カフカの代表作「アメリカ(失踪者}」「城」「変身」「審判」を舞台化して、成功させた松本がカフカの短編小説の「田舎医者」「流刑地にて」「狩人グラクス」などから構成された舞台で、これは松本の真骨頂、松本の演出のエッセンスが詰まっている。松本がパンフで語る。”今、世にある多くの演劇の行為が、「あらかじめ概念化され、要約されたもの」=戯曲をいかに上手にやるかということに重きをおいてなされている。あるいは「すでにあるに日常の身体・言語」を作者が面白がれる状況へ並べ替えたり、それにメッセージを言わせたりする演劇。それらの傾向とは違うものを作り出したいと思う。しかし、それに興味を示してくれら観客がはたしてどれくらいいるだろうか”
 また、”カフカの解釈ではなく我々はまず「テキストに書かれたまま」をやってみる。つまり俳優の身体でカフカを読むということ・・。その身体感覚がカフカの純粋な解釈とかでなく享受すりということで、それは人間の再現だけでなく、街の風景、時間や空間の推移などさえ俳優の身体で表現するというもので、それをマイムなどの身体行動、とくに松本演出が特に冴える”行列”のアクションで表現するもので、それに私が今の日本の演劇界で松本が一番の使い手と思っている劇中音楽がかぶさっ、て、それを福士恵二以下の俳優たちが松本の意を呈して演じて、とても類をみない面白い宇舞台が実現したのだ・・。つまりはカフカの楽しみ方を学んだということ・・。はたして他のお客さがわたしと同じかどうか・・。あとで松本にきくと”ワケガワカラナイ”という客もいたそうだ。

▼メモ。劇場で伊藤弘子さんに会った。「シアターアーツ」の私のコラム「舞台人クローズアップ」で伊藤さんをとりあげたことを喜んでくれたらしい。わたしは”ユーリータウンはよかた、立派な女優になって・・」と・・。
・おもろ。カップルと中川君、それに久しぶりの嶋田君。昔の映画の話で盛り上がる。おれは昔の東映や松竹の映画の脇役を並べ立てて自慢する・・・。

by engekibukuro | 2011-11-20 08:40 | Comments(0)  

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