7月7日(土)M「逃げ去る恋ーチェーホフ『三人姉妹』より」

構成・演出・選曲:松本修、MODE、上野ストアハウス。
 この芝居、初演は1989年、MODEの第一回公演。ザ・スズナリで、公演期間中に昭和天皇の「大喪の礼」があった、19991年の再演はシアタートップズ、公演直前に「湾岸戦争」が勃発簿尾した。2004年春の再々演はザ・スズナリでアメリカ・イラク戦争の真っ最中、8年たった今年の公演はひ、震災と原発事故の余波が収束していない・・。松本がフライヤーで、”柄にもなく”その時々の公演の時代背景を書いたのは、チェーホフが「三人姉妹」の第一幕のトウゼンバフの台詞、「今では拷問も死刑もなく、侵略もないけれど、どれほど悩みがあるこでしょう」という台詞をはじめ、これに類した台詞がかなりあるから・・、実際、チェーホフが生きていた時代も今も拷問や死刑は続いている・・。また、それらがないことの”空洞感”も・・。その含蓄に松本は感服しているのだが、この「三人姉妹」には直接、そういうことを思わせるシーンはない・・。しかし、この芝居は松本のチェーホフへの信服を中心に、「参院姉妹」の脱構築でベケット「ゴドーを待ちながら」やゴダールの映画などの、松本のステキな選曲による音楽にのってのコラージュで、以来MODEの芝居の基調になっている。文学座出身松本が、文学座や小劇場の役者を集めて作ったMODE、今回の上演で初演からでているのは、今回はヴェルシーニンの小嶋尚樹だけで、松本が役者でチェプトキで出ている。小嶋ヴェルシーニンは、今回初参加の占部房子のマーシャと、うそ!みたいなキスシーンあがあって、連続出演のご褒美かな・・など、他に宮島健、懐かしや、ショーにいた西田薫など、今回もいまはMODEの柱になっている山田美佳のナターシャが見応えがあった・・。「23年まえに作った芝居が今も成立しているのか、率直な感想をいただきたい」と松本、初演から観ているわたしは懐かしさ半分で十分だが、マーシャをめぐる、ヴェルシーニンとクルイギン、ナターシャの不倫などの”はなしあい”のシーンなど、ちょっとついていきにくいなとは感じた・・。
▲上野ストアハウスの木村夫人にきくと、今年一杯予約で埋まっているとのこと。よかった!この地は唐十郎が育った下谷万年町、今日は朝顔市で、近辺は浴衣で大賑わいだった。
・おもろ。先週と違って中川君、カップルと常連がきた。カップルに川越の芋の地ビールをいただいた・・。
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by engekibukuro | 2012-07-08 09:13 | Comments(0)  

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