7月8日(日)M「蒼い妖精とピノッキオ」あうるすぽっと 

原作作:カルロ・コッローデイ、脚本:横山一真、演出:山下晃彦。
 児童劇団の老舗、劇団「ひまわり」の創立60周年記念公演三部作の最後の演目で、主役の”蒼い妖精”を演じる中嶋朋子を迎えての舞台・・。人間界のとある場所に、妖精たちが集っている・・。知らなかったが・・。彼らの使命は「魂をもった人形を人間に変える」こと。蒼い妖精に新しい使命が下る。その使命は、人形師ジュセッペが孫娘マリアのために作った「ピノッキオ」という人形を担当するのだ・・。蒼い妖精は、いままで何体もの人形を人間に変えてきたが、彼らはロクな人間にならず、自分の役割に疑問をもってきていたから、使命を返上しようとしたが、妖精界の掟が許さなかった・・。しかなく蒼い妖精は絶望的な気持ちでピノッキオをつれて旅にでる・・。人形が、人間になりたいという気持ちを捨てさせるために、ピノッキオに苦難につぐ苦難を体験させる・・が、ピノッキオの”夢をみることができる”人間になることを諦めず、果敢に苦難を乗り越え、あるとき目が覚めたらあの”長いハナ”がとれていた・・人間になったのだ!そのかわり蒼い妖精は、人間界に過剰に干渉したという妖精界の掟を破ったカドで自ら消えてゆく・・。児童劇としてみれば、芝居が屈折していているが、それが含蓄をつむぎだし見応えがあった。これは中嶋が児童劇などとは念頭におかず、蒼い妖精の苦悩を真正面から演じたからだろう・・。ピノッキの馬場徹も決してメゲないピノッキオを演じぬき、ジュセッペ爺さんを演じた演劇集団円の立川三貴が舞台を締めていた。
 児童劇出身のわたしは、児童劇ながいことアレルギーがあって、観てこなかったが、これを観て、そんことはなくなって、昔の舞台をなつかしく思い出して、ボクのいた劇団東童の舞台の中嶋のような目玉のお姉さんが主役で、立川のような巧い客演の脇役が(大森義夫とか村上冬樹とか)でていた芝居を思い出した・・。子役にもわたしも子役だったから、妙な近親嫌悪みたいな気持ちがあって、子役の芝居はみるのが嫌いだったが、これから「ひまわり」を背負ってたつという加藤清史郎君の演じた妖精界の元締め役も気持ちよく観られた・・。
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by engekibukuro | 2012-07-09 11:09 | Comments(0)  

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