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11月10日(土)M<ネオ・オペラ>「マダムバタフライX」

・プッチーニのオペラ「蝶々夫人」より 作曲:ジャコモ・プッチーニ、編曲:山下康介、構成・演出:宮本亜門、神奈川国際芸術フェステイバル、KAAT神奈川芸術劇場。
 原曲オペラを脱構築した宮本の作品だ。これは、テレビ局がオペラ「蝶々夫人」のスタジオでの上演を撮影している現場が舞台。したがって、オペラの上演とテレビの撮影クルーが舞台にでている。ほとんど裸舞台で演じられる実像と舞台上部のスクリーンに映る同じ場面の背景美術を施した映像を同時に観る趣向になっている。テレビ局の女性デイレクター(内田淳子)の家庭の事情、離婚の協議中で、職場に子供を連れてきていて、その子が子役として舞台に出る。蝶々さんのピンカートン置き去りにされるに捨てられる蝶々さんお悲劇と、この現代日本のとりこみ中の女性と比較するという目論みだろう・・。さて、わたしはオペラ「マダムバタフライ」初体験で、蝶々さんに扮して歌う嘉目真木子に圧倒された。とくに有名なメロデイだけは知っている”ある晴れた日・・”の絶唱には心底しびれた・。これを現実の女性デイレクターの卑近な生活の苦悩と両方観ることで、3年間みじろぎもせず消息不明のピンカートンを待つ、純粋無垢の愛の超越性が際立ってきて、プッチーニの音楽の美しさ・芸術性が蝶々さんの無学の忍従とかピンカートンの放縦とかの現実の悲劇を乗り越えてしまう・・、オペラに不案内の私には宮本亜門のこのネオ・オペラの仕掛けは絶好のガイドになってくれた・・。
・休日があったりしての2週間ぶりのおもろ。東横線が事故でそくなり、中川君らはけってしまって一人豚の尻尾の煮付けで泡盛・・2週間ぶりでうまい!

by engekibukuro | 2012-11-11 09:44 | Comments(0)  

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