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11月14日(木)


▲「悲劇喜劇」12月号を読んだ。特集は「演劇書」。
 ・有元伸子「遺産(レガシー)としての近現代演劇史・如月小春『俳優の領分ー中村伸郎と昭和の劇作家たち』」はこの如月の名著を思い出させてくれた。ほんとうに素晴らしい豊かな本だった。
 ・宮内淳子「<良い耳>を育てる 田村秋子/小山祐士『一人の女優の歩んだ道』」は、宮内さんは「この本を読んでいると、田村秋子の舞台を見たかったと切実に思う」と書いている、わたしはすれすれで「ヘッダ・ガブラー」と「龍を撫ぜた男」を観ている。ちょっと歳をくっているだけの話だが、とくをした気分になったのは仕方ないか・・・。
 ・西堂行人「演劇革命の書 アルトー『演劇とその形而上学』」は西堂氏とは長い付き合いだが、早稲田の卒業論文がこの本で、恩師がこの本の訳者安堂信也先生とはしらなかった。いまの白水社版では改題の「演劇とその分身」だが、わたしも、「演劇とその形而上学」で読んだ。
 ・山崎哲「聖典の2冊 鈴木忠志『内角の和』唐十郎『特権的肉体論』」は山崎さんが持っているこの本は傍線と書き込みで原型をとどめていないそうだ。鈴木の本での「白石加代子が清玄を演じるのではない。清玄を演じることで白石加代子がそこに現われるのだ」の一行、”このことばに出会ったときの衝撃はいまも忘れられない”と書く・・。たしかに・・。
<追悼・大滝秀治>では盟友・奈良岡朋子の心を打つ追悼の談話、二人は劇団民芸の研究生から同期で、二人ともまったくの素人で、劣等性の補欠あつかいだったそうだ。それから64年間二人ともがんばって、大成したのだ・・。
・それと「大滝秀治略年譜」が舞台だけでなく映画も含めた、この雑誌の得意技だが、ほんとうによくできている・・。
・戯曲は現在赤坂ACTシアターで上演中の鄭義信「ぼくに炎の戦車を」。

by engekibukuro | 2012-11-15 08:46  

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