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11月15日(木)S「バカのカベーフランス風ー」本多劇場

作:フランシズ・ヴェベール、訳・演出:鵜山仁、加藤健一事務所。
 パリのおしゃれなパーテイに住むピエールは、週にいちど、仲間で楽しめる、これぞと思う「バカ」をパーテイに連れてきて、仲間と笑いものにして楽しむというとんでもない悪趣味の持ち主だ。今夜の獲物は税務署務めの、マッチ俸でエッフェル塔などを作るのが趣味の、変わり者のフランソワだ・・、ところがピエールは当夜、突然ぎっくり腰になってしまい・・。これはフランス風のシニカルなエスプリを楽しむ、一種の艶笑コメデイ・・、。そしてこの上演の目玉はピエールが風間杜夫でフランソワが加藤健一という、30前のつかこうへい事務所のコンビの再現、おまけに声の出演で平田満が参加したのだ・・。客席はは当時のファンとおぼしき中高齢者が沢山いた・・、加藤は”風間杜夫さんとは、30年以上同じ舞台に立つ事はなかったのに、顔合わせの本読み初日からピタッと息が合い、久し振りに会った兄弟の様な感じさえしたと”パンフにか書いている・・。共演の文学座の清水明彦は、役者を志すキッカケが風間、加藤、平田のでた「熱海殺人事件」だったそうで、この芝居に出演が決まったとき「嬉しい!」の一言でしたと・・。加藤は”コメデイで大切な事は、面白い事をやらない事”この大原則を忘れる事なく、舞台上で必死に遊ぶ役者の姿が見せられれば、・・きっと成功すると信じていますと書いた・・終演、客席は拍手が鳴りやまなかった。清水が風間、加藤にマジって実に嬉しそうに演じていたのが印象的だった。
▲「シアターアーツ」2012秋52号。<特集 公共劇場のあゆみ>が充実している。新国立劇場、世田谷パブリックシアター、静岡県舞台芸術センターが創立15周年を迎えた。それぞれの芸術監督、宮田慶子、野村萬斎、宮城聡へのインタビューが中身が濃く有益だった。それと新連載の<街と劇場>(!)のまつもと市民芸術館の芸術監督串田和美とのインタビューも、同じように面白かった。劇評も盛りだくさで読みでがあったが、中では立木あき子「記憶の闇、記憶の扉ーポーランド演劇雑感雑」がよかった。劇評の文章には肉声がよりそっているのが肝要なのだ。あたらしく始まった坂口勝彦の「ダンス時評」がこれから楽しみになる面白さ・・。だが一番面白かったのは望月正人の{「映画評}「『演劇1』『演劇2』」、この映画は平田オリザのドキュメントだが、私も見たが、とてもためになった、結語のロボット演劇に邁進している平田を”平田オリザの正体は「人間の感情を理解する高性能ロボット」ではないかと言う気さえする”とはいいえて妙・・。今号は発刊が一月遅れたが、柾木編集長が後記で謝って、せめてもの言い訳は”稔り多い充実した内容”というのはまさにあたっていた、通読するのは相当タイヘンだが、読みがいはおおいにあった。この充実が定期刊行と両立するように・・。
・谷崎潤一郎賞を受賞した高橋源一郎「さうなら、クリストファー・ロビン」を読んだ。この反世界メルヘンが高橋の原点表示なんだろうな・・・。

by engekibukuro | 2012-11-16 11:21  

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