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12月5日(水)中村勘三郎死去



▲"悲しい、さびしい、つらい、どんな言葉を総動員しても、今の気持ちをあらわせない。”野田秀樹

▲en Taxi(VoL 37)を読む。小説は西村賢太「形影相弔」、日本の私小説の伝統をちゃんと継いでいて、とても面白い・・。戌井昭人「カナリア」はふとしたきっかけで小劇団に入り、ずるずる中年まで続けてきてしまった男の話・・。戌井は自分の劇団をもっているからでもあろうが、あまり日のあたらない場所でシコシコ生きている人間を書くと、ほんとうにうまい・・。その人たちの気持ちがじかに伝わってくる・・。この男の面倒をなんやかやみてくれていた、少し売れ出してきた劇団仲間のモンちゃんという年下の役者が、突然ダンプにはねられて死んでしまう・・。モンちゃんの世話で飼っていたカナリアが籠を抜け出し窓の外へ空高くとんでいってしまった・・。こういうモンちゃんみたいな役者は劇団にはいるなあ・・。名作に近いぞ、この小説・・。連載時評の吉田司「沖縄が尖閣を領有して日米中三国の緩衝地帯となる独立論ムーブメントが必要だ」とスガ秀実「『野田やめろ』スローガンは、日米同盟堅持(=原発維持)へと反転し、安部自民党政権への道をひらいたのではないか」、この二つともどの党も今度の選挙で無視、軽視して争点にしない重大問題をとりあげている。誰かがいわねばとおもっていたから、これはよかった。吉田、スガの連載は、わたしにはこの雑誌の目玉記事、これだけは続けて欲しい。
・赤塚伊賀病院でインフェルエンザの高齢者予防接種をしてもらう。

by engekibukuro | 2012-12-06 09:46 | Comments(0)  

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