3月3日(日)








▲与那覇潤「中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史」(文藝春秋)。この本はまことにユニークな本だ。近代日本が、明治維新でアジアに先駆けて西欧化した国というような常識とは、まったく異なる視点で日本を捉えていて戸惑うばかり・・。中国化とは中国の宋朝時代から連綿と続いている制度、政体のこと、これと対峙するのは日本の江戸時代、この本のキーワードのこの「中国化」と「再江戸時代化」という概念が頻繁に往復して、強調点が各ページでゴシックで踊っていて、本のビジュアルということでも、ずいぶんユニーク・・。ただ、この人は「帝国の残影ー兵士・小津安二郎の昭和史」という本を書いたくらいの映画研究者でもあって、読者の理解を助けるために様々な映画やアニメを援用するのだが、「中国化」と「再江戸時代化」という概念が、きちんと収まりにくく、隔靴掻痒のような戸惑いが崩れなかったが、なにかとても大事なことが書いてあることは充分感じられた、再読・精読の機会をもつべき本だ・・。中国の巨大な不可解さが迫ってきて、日本はただただうろたえるばかり・・・からの脱却か・・。
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by engekibukuro | 2013-03-04 08:30 | Comments(0)  

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