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4月20日(土)M「あわれ彼女は娼婦」演劇集団 円



作:ジョン・フォード、訳:小田島雄志、演出:立川三貴、ドラマトウルク:山本健翔、ステージ円
 ピューリタン革命によって、劇場が閉鎖されるエリザベス朝演劇の最後に輝いた作品だ。それも兄と妹の近親相姦という最悪のタブー、、キリスト教社会にとってはなおさらのタブーを犯した兄妹をめぐる物語で、兄と妹はタブーを乗り越える純粋な愛だと信じきり、それを基に社会に対峙してゆくのだが・・当然のように壮絶な破滅への赴く曲線を描くドラマで、サブストーリーが幾重にも重なり、多彩な人物たちが織り成す物語は、演劇の原点を思わせる厚みをもっている。いま、東京ではいろいろな種類の芝居が次々上演されているが、こういう古典作品が上演されることは、大事なことだと思わせる舞台だった。愛、恋、正邪、友情、親子の情愛、法、義務とかの人間を規定する事柄の、人間を動かす普遍的な規定を洗いなおす作用が貴重なのだ。それに芝居として、タブーをめぐうおぞましい話だから、興味の幅がひろく、ストーリーもあざといくらいに面白くできた芝居でもある。そういう作品を、初演出の立川が、舌なめづりするように、それこそ初々しく演出し、演技水準が高い演劇集団円の役者たちが演じきった・・。良い舞台だった。

▲2週間ぶりのおもろ。ネット右翼の反韓デモを非難して、右翼に”殺すぞ”というメールを受けていた有田芳生さんが来た、デモが下火になり、新大久保では逮捕者がでて、大阪のデモは中止になったそうだ。久しぶりの小松君、58歳なのに河口湖の山小屋でこれかから夫婦で暮らすそうだ。アベノミックスで株の調子がいいそうで・・。中川君、カップル、やはり土曜日のおもろ、泡盛はイイ!

by engekibukuro | 2013-04-21 08:33 | Comments(0)  

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