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6月6日(木)S「Chouf Ouchouf-シュフ ウシュフ」

ー見て、もとよく見ても!-。
 構想・演出・舞台デザイン:ズイメルマン エド・ペロ、構成:デイミトリ・ド・ペロ、振付:マルタン・ズイメルマン、出演:タンジール・アクロバテイックグループ、東京芸術劇場プレイハウス。
 スイスのアーテイスト・ユニット<ズイメルマン エド・ペロ>とモロッコの<タンジール・アクロバテイックグループ>によるコラボレーション。
 身体とうものが、ここまできたえるとこうなるのかというほど、まるで重量を感じさせない数々のアクロバテイック、難技を難技と露ほども感じさせず、どんな難技もコトゴトしくなく、流れるように展開する・・、この舞台はアクロバテイックの見世物でもあるが、それが、ズイメルマン エド・ペロの手によってモロッコの名もない街の人々の、なにげないドラマを伏在させ、空洞の5本の角柱が生きもののように、アクロバテイックと連動して、舞台全体がいままで観たことのないようなアートステージに変幻する、なによりも高度のアクロバテイックが、街の暮らしたたずまいに融合していること・・・。それを倍増するのが、モロッコの歌、アラビアン・テイストの音楽が憂愁を漂わせて舞台の魅力はいっそう深まるのだ・・・。
 野田秀樹がパリでこの舞台を観て、ストリート・パフォーマンスの街の臭いのあるパフォーマンスが優れた舞台芸術に昇華されているのを観て、自ら芸術監督をしている東京芸術劇場のシリーズ<フイジカルシアター>の一環として上演したのも頷ける舞台だった。いいものを見せてもらった・・。

▲平田オリザの演劇活動をドキュメントした映画「演劇1・2」の監督の想田和弘が雑誌世界」6月号に書いた論文「日本人は民主主義を捨てたがっているのか?」を読んだ。自民党の憲法改正案のひどさを解剖して、そのひどさをメデイアも日本人大多数もなにも言わないことへの警告と抗議だが、その分析の鋭さと学識に驚く、相当な論客だ。いまの日本をおおっている”いやな感jじ”がえぐられていて共感した。
・息子のところに二人目の男の子が生まれた・・。

by engekibukuro | 2013-06-07 09:32 | Comments(0)  

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