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6月9日(日)








▲M・プルースト「失われた時を求めて」(5)<ゲルマントのほう1>読了。この巻は一種の風俗小説のよう・・・、特に世紀末のパリの演劇界が描かれていて興味深かった・・。パレ=ロワイヤル座での貴族たちが特別室で観る(この訳書田では”聴く”と書いてある)名女優ル・ペルマが演じるラシーヌの「フェードル」、その劇場での貴族たちの曰くありげな振る舞い・・、それと主人公の”私”の友達のサン・ルー公爵の愛人が場末の小劇場の端役の女優で、公爵はしらないが、この女優は”私”が以前行った売春宿で会ったことがある女だった・・。この劇場での凄まじい役の奪い合い、ちょっとでも注目されそうな若い女優は、各席に友達を大勢いれて、大笑いで舞台を妨害して潰す・・・、その上級と下級のコントラストが鮮やかに描かれている・・。岩波文庫版でやっと刊行分を読み終わった・・、半年に一回の刊行で全14巻、生きているうちに読めるのかな・・。
・成増参院へ孫を見に行った・・。

by engekibukuro | 2013-06-10 07:53 | Comments(0)  

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