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7月13日(土)M「ヴェローナの二紳士」ハイリンド

作:W・シェイクスピア、翻訳:松岡和子、演出:西沢栄治。

 訳者の松岡さんは、パンフで”この芝居はもしかしたらシェイクスピアの処女戯曲かもしれいないと言われていて、内容も表現法もよくも悪くも「若さ」に満ち溢れていて、その後の名作の萌芽が調所にみてとれます”と書いている。シェイクスピアの作品のジャンル分けでは。「喜劇」(子供のためのシェイクスピア「ジュリアス・シーザー」パンフによる」)。この舞台は期待以上の出来だった・・、なにより松岡和子が、この上演のために訳し下ろした翻訳の鮮度、それを演出した気鋭の演出家西沢栄治(「椿組」の野外公演井上ひさい「天保十二年のシェイクスピア」の演出は素晴らしかった)の演出の切れのよさ、舞台の左右にバルコニーがあり、中央にえんん円形のプレイゾーンがある奥に雲がみえる古典的装置で、若い役者たちが、あふれんばかりのん長台詞を単調にはなっている気味はあったが、淀みなく聴かせ、躍動感に充ちた舞台を創ったのだ・・。人物も筋立ても、若いシェイクスピアが無限あふれてくる言葉においつかないような豊かさで書き上げた(譬えはヘンだが、草間弥生が水玉の絵画を画いている、際限なくどんどん水玉の変幻きわまりない作品ができてゆくアトリエの映像を思い出した)戯曲を、その若々しい面白さを総員で客に伝えることができた舞台だった・・。俳優陣は全員健闘して、恋人ジュリアと少年の二役を演じた小柄の、はざまみゆきは特筆ものだった。
▲おもろ、中川君、カップル、それに有田芳生さんも来て。常連せいぞろい・・。有田さんは、平和台に共産党の30歳の女性候補の演説をききにいったとのこと、この女性はなかなかよかったと・・いまはまったく二人とも関係はないが、二人とも親が共産党の活動家だったので、なにかと感慨がある・・・。この猛暑で、冷凍庫で冷やしたキンキンの泡盛が、格別うまい!

by engekibukuro | 2013-07-14 11:12 | Comments(0)  

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