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9月4日(水)

▲「風立ちぬ」を見た・・。よかった、落涙をとめられず・・。宮崎駿監督の引退表明もあって、1本の映画がこれhど話題騒然になったのも珍しい・・。中には戦闘機零戦の設計者堀越二郎が画面でやたらにタバコを吸うのがよくないなどという見当違い(いまのご時勢ではありそうなこと・・)もあるそうだが・・。焦点は骨っぽい平和主義者の宮崎監督が、いくら美しい造形物といっても戦争に使い、多くの戦死者を出した零戦の設計者堀越二郎を素晴らしく魅力的に描いたもとの”矛盾”(?)・・、これについては「新潮45」の9月号の85年生まれの「誰も戦争を教えてくれなかった」を書いた社会学者古市憲壽の「戦争という『美しい夢』」が戦後戦犯扱いされて、苦難を強いられた堀越のことを書いていて、それと河本吉野が書いた「堀越二郎はなぜ堀辰雄でなければならなかったのか」が江藤淳の堀辰雄論を紹介して、”堀”両者を論じていて、この二つのエッセシが参考にもなり、面白かった・・。零戦、軽井沢・純愛・戦争・敗戦、それらのアンビバレンツそのものを全身的に引き受け浄化・昇華した映画した映画として、戦前生まれのノスタルジアもおおいにあるが、実に豊な作品だったと思う・・。庵野秀明の二郎の声を棒読みだという人がいるが、監督の狙いがあたったと思うし、二郎の上司の黒川の声の西村雅彦が黒川かすごく背の低い人なので、大きな体のl西村を想像してしまい可笑しかった。。
▲佐伯隆幸訳のベルナール・マリ・コルテス戯曲集2「西埠頭」「タバタバ」を読む。佐伯訳のコルテスの膠着体の台詞が素晴らしくて、それでコルテスの芝居が大好きになったのだが、「西埠頭」を改めて読むと、その独特の難渋さに困惑したが、06年の佐藤信演出の黒テントの舞台が、そういう難渋さを感じさせなかった佐藤の演出に改めて感心した。
佐伯さんのタイヘンな労力をかけた訳註は佐伯流の独特の話法で有益かつ面白かったが、
あとがきでもいいから、コルテスがはじめての初読の人にもわかるような、コルテスとその作品についての解題、解説が必要なのではないかとも切に思った・・。

by engekibukuro | 2013-09-05 10:08 | Comments(0)  

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