人気ブログランキング |

9月18日(水)

▲図書館へ。各種雑誌読む。
・「ソトコト」10。この雑誌は浅田彰と田中康夫の連載対談を読む。この対談、雑誌を変えながらもう10年近く続いている。最初の雑誌は、マガジンハウスの「クレア」だったかな・・。毎月この対談を読んで、その時々の政治、社会、文学、芸術の現在を、この浅田の教養・学識、田中の現役のナマ政治感覚の豊富な話題の対談で、今の世の中の様相のホントの姿を教えられ落ち着く・・。
・「文藝春秋」10.秦郁彦以下7人の有識者のシンポジウム「中韓との百年戦争にそなえよ」、行く末の見えない日本の中間との関係を論じているのだが、中韓の現在の過剰な敵意の酷さを論難するが、最後には”日本も反省を”という謙虚さにももどって、この日中韓の対立の客観的な構造がみえてこない。冷戦が隠蔽してきた現実が沸騰して、その露呈に応対しきれていない感じを免れないシンポジウムだった。
・コラムでは、檀一雄「火宅の人」の檀の恋人だった、民藝の女優入江杏子が、60年前に壇が捕鯨母船で南氷洋に行き、ペンギンと暮らした「ペンギン記」を懐かしんで、ピースボートで南氷洋へ行った話し・・。元気そうでなにより、とってもいい話だ・・。
・「群像」10の文芸時評で、藤田貴大の先月「新潮」に書いた「小説の処女作「N団地、落下。のちリフレッシュ。」を吉増剛造、中条省平、佐藤まゆみが絶賛していた。
・今月の目玉は「文学界」10、柄谷行人の長編評論「遊動論 山人と柳田国男」(前編)だ。柳田の本はろくろく読んでいない柄谷のミーハーファンでしかないが、文体に柔らかみが顕著で、元来の鋭利なとんがった文体も魅力的だったが、この円熟味が際立ってきた文体・文章も魅力的で、なにより読みやすい、長さを感じないで読み終わってしまった・・。

by engekibukuro | 2013-09-19 09:06 | Comments(0)  

<< 9月19日(木)M「夏ノ方舟」... 9月17日(火)M「「Hedd... >>