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6月22日(日)

▲伊集院静「ノボさん 小説 正岡子規と夏目漱石」(講談社)

 子規と漱石の若い日の交流を描いた小説だが、重点はのノボさん、正岡子規の生涯・・ノボさんとは、子規の幼名升(ノボル)からの通称だ・・・。”子規は夢の中を走り続けた人である。これほど人々に愛され、これほど人々を愛した人は他に類をみない。彼のこころはまことに気高く澄んでいた。子規は、今も私たち日本人の青空を疾走している。” 巻頭のことば・・。伊集院という作家がこういう子規の生涯を漱石との交流を交えた小説を書くく人だとは・・ちょっと意外だった・・。だが、小説のでだしーノボさんどちらへ?べーすぼーる、をするぞもしーの章を読むと、そかと・・、この子規が夢中になった明治初期にアメリカから輸入され、べーすぼーるの用語も翻訳した野球は、伊集院が六大学の立教のピッチャーだったのだから、この出だしの明るさが、重いカリエスで最後は寝たっきりでっ生涯を36歳で終えた最後まで陰らない・・。さまざまなエピソードもかなり知っていることも多いが、そっらがまた別の角度から魅力的に描かれ、不意に落涙する羽目になる個所が襲ってきて・・・、晩年の大晦日に漱石と高浜虚子が訪ねてきた・・これを詠んだ
   ・漱石は来て虚子が来て大三十日(おおみそか) という句、それと、子規が病苦の激痛にたまりかねて母八重や、妹律を怒鳴り散らしてさんざん困らせていたが、ついに絶命したとき、病床でーその時、八重は息子の両肩を抱くようにして言った。「さあ、もういっぺん痛いと言うておみ」
その言葉は九月の明る過ぎるほどあざやかな月明かりが差す部屋の中に透きとおるような声で響き渡った。これも・・・、読どころ満載の小説で、これもわづかだが俳句をかじっていることがあるのかな・・。
▲夜は、路地裏の名店谷中の五十蔵(イスクラ)に行く、久しぶりだが、ますます若いカップルだとか、客筋がさらによくなって、おかみのシーちゃんのとびきりの客あしらいのセンス、妹ユーコちゃんの料理の腕もますます上がっている・・。

by engekibukuro | 2014-06-23 08:15  

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