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9月13日(土)M★「背信」S★★「マハーバーラタ」」

★、★★ともにKAAT 神奈川芸術劇場 ★大スタジオ、★★ホール
 ★作:ハロルド・ピンター、翻訳:貴志哲雄、演出:長塚圭史医、葛河思潮社
 登場人物は3人、松雪泰子(エマ)、田中哲司(ジェリー)、長塚圭史(ロバート)、パンフでの”あらすじ”は
・画廊を営むエマ、出版社を経営するロバート、作家エージェントのジェリー/、”逆行”していく時間の中で不確かな現実が浮き彫りにってゆくー。/現実認識のあり方を根源的に捉え直した劇作家、ハロルド・ピンターの傑作戯曲。/真実と偽りと。はたして区別できるのか?
 ジェリーとロバートは親友だ、ロバートの妻エマとジェリーと不倫の関係だ。この三角関係を、エマとジェリーの別れたあとの出会いの現在から、二人の関係の当初の出来事まで、ねじれながら逆行くしてゆく構成の芝居だ。1978年に、この戯曲が発表された時、解りにくい不条理作家ともいわれたピンター、賛否両論のあるピンターの劇としては、わかりやすすぎるともいわれた問題作だった。名著、貴志哲雄「劇作家 ハロルド・ピンター」によれば、”題材に関する限り、この作品はほとんど陳腐の飲酒をあたえかねないもの”だといい、この作品の真価を理解するには、”台詞の一語一語を顕微鏡にかけるような、極端きわまる作業が必要になる”という。たしかに、舞台を観ているかぎり”陳腐”でわかりやすい芝居だといえばいえるが、この一種平板なだともいえる芝居だが、松雪、田中、長塚のテキストに率直な演技は充分に魅力的だった。それが。このテキストに潜まれている深さ、豊かさを充分に感じさせたのだ・・。ゆえに、貴志先生の本のこの「背信」についての精緻な分析を再読する楽しみをも与えてくれたのだ・。
★★ーナラ王の冒険ー、演出:宮城聡、台本:久保田梓美、音楽:細川寛子、空間構成:木津潤平、SPAC-静岡舞台藝術センター、アヴィニヨン演劇祭参加公演の凱旋公演。久しぶりに語る人たち:スピーカーと動く人たち:ムーバーに区別された土台の上に、美加理扮す女王が君臨する宮城独創の大スペクタクル。KAATのホールを上から下まで全面的に駆使した豪華版、久しぶりに美加理ちゃんを観られて嬉しかった。

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by engekibukuro | 2014-09-14 07:40 | Comments(0)  

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