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9月25日(木)M「イット・ランズ・イン・ザ・ファリー」

ーパパと呼ばないでー

 作j:レイ・クーニー、翻訳:小田島雄志、小田島恒志、演出:山田和也、パルコ劇場
 この芝居は日本でもいろいろのユニットで何回も上演されているファルスのサンプルのような名作。なにより、小田島親子の翻訳が素晴らしい。まるで、ほんとうに楽しそうに親子で訳している情景が浮かんでくるようだ。今回、主役の医師モーテイマーを錦織一清が演じ、錦織以下、ピチピチの息子レズリーの塚田僚一からベテラン酒井敏也、綾田俊樹まで全員一丸、このどんな窮地にも臆することなくすり抜けてゆく意外々の転倒劇を演じぬいた・・。面白かった!

▲岩波書店の小冊子「図書」の今月号は、岩波新書の古典を特集している。そうそうたる執筆者のなかに堺雅人が”先輩俳優 西田幾多郎”というタイトルでー藤田正勝「西田幾多郎ー生きることと哲学」を取り上げている。映画の撮影で京都にいたっとき読んだそうで、それいらい西田に興味を持ち、日本最高の哲学書といわれている難解な「善の研究」も読む。”「西田幾多郎を演技論として読む」という野望はあきあrめていない。本屋で西田哲学の入門書をみつけると、ついついてにとってしまう。身の程しらずはみとめるけれど、西田自身、「私は内的生命の知的自覚を哲学の立場と考える。(「一般者の自覚的体系」)、なんていっている。内的生命をたよりに「いきとした演技とはなにか」をさぐるのは、それほど的外れなアイデイアじゃないんじゃないかとおもっている。・・・「先輩俳優、西田幾多郎」から、どんなアドバイスがもらるか、ちょっと楽しみなのである。”そうだ・・。

by engekibukuro | 2014-09-26 08:01 | Comments(0)  

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