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12月26日(金)


 来年3月号の「悲劇喜劇」の<昨年の演劇>評価特集のための本を読む。

・永井愛「鷗外の怪談」のために、鷗外の短編「沈黙の塔」「食堂」「半日」「普請中あ」を読む。この芝居の評価がたいへんのが分かってくる・・。
・清水邦夫「火のようにさみしい姉がいて」。これは蜷川演出の舞台もよかったが、戯曲そのものもたいへんな傑作だ・・。いまさら清水の戯曲に無知だったことに・・・まったく自分の不明を恥じる。これは舞台のための戯曲であると同時に、まぎれもなく文学作品だ。
・前川知大「新しい祝日」。これは舞台を観ているだけではわからない前川の芝居の真意がわかる・・、、前川が台本を評論家に配るのも納得・・。おもしろい・・。
・岡田利規「スーパープレミアムソフトWバニラリッチ」(「悲劇喜劇」掲載)、これは舞台もだが、この戯曲も傑作・・。「演劇最強論」で藤原ちからが岡田を「中興の祖」と書いたことがやっとわかった。
★蜷川さんが、朝日新聞のエッセイの連載を再開した。入院したときいて心配していたから安心した・・。さいたまゴールドシアターの「鴉よ、おれたちは弾丸をこめる」の香港公演のために香港にゆき、早朝下血して入院し、ジェット機をチャータ-して日本に帰ってきて入院した・・。その顛末を自分で書いているのだから、まずは大丈夫なのだろう・・。さらに香港で観るための蜷川さんの席に、日本からでむいた藤田貴大が替わって座ったそうだ。

by engekibukuro | 2014-12-27 06:39 | Comments(0)  

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