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12月29日(月)「悲劇喜劇」2月号



 ★特集・ケラリーノ・サンドロヴィッチ

・諸家の論評、ナイロン100℃の役者たちのコトバなど満載だが、出色は今村麻子編集長のKERAへのロングインタビュー。KERAの演劇、生い立ち、人生観などKERAの全貌を楽しく語らせた・・・。
 なにしろ小学4年生で小林信彦の「世界の喜劇人」「日本の喜劇人」を読み、中学生のころにキートン、マルクス兄弟のサイレント映画を捜して見まくっている・・。そのほか音楽活動のことなどもろもろだが、現在の演劇界の商業化に、プロデューサーがカーテンコールの役者の並びの番手にやたらに、その芝居の実際を無視してくちばしを入れるのに怒りまくる・・。
 ★・・・自分の融通の利かなさ、絶対曲げない信念、信念という言葉も嫌ですけど、我の強さ、我が儘を言い通す部分を信じて信頼をおいてくれるファンが音楽でも演劇でもたくさんいて、それまでずっとそういう人たちに支えてもらってきたと思っているから、商業主義にどっぷりつかって次々とこだわりなく作品をこなしていくことはできると思ううんですけれど、絶対やりたくない。それをやったら彼らを裏切ることになるし、自分にも負けたことになる。自己嫌悪に押し潰されるでしょうしね。
 ・KERAの演劇への理解を深めてくれる、有益かつ面白い特集だった。

by engekibukuro | 2014-12-30 07:56 | Comments(0)  

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