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1月16日(金)★M:Pカンパニー★★S:ProjectNyx

★「ふつうの人びと」(「おとなしい凶器」ロアルド・ダール:田村隆一・訳)、「開いた窓」サキ:都築道夫・訳)、「猿の手」(W・W・ジェイコブス:田村隆一・訳)、企画/・構成台:内田龍麿、演出:内藤裕子、Pカンパニー番外公演、西池袋スタジオP

 ホラー短編の名手の3作品を、1時間20分の間にどこかの読書好きのサロンのメンバーで演じて、読書の楽しみを深めるという試み・・。3篇とも怖いが、なかではサキの「開いた窓」が、ちょっとしたウゾがつくってしまう怖さのというものが、じつに巧みに描かれていて面白かった。

★★「新宿版:千夜一夜物語」(作:寺山修司、構成・美術:宇野亜喜良、演出:金守珍)、東京芸術劇場シアターウエスト」
 ダダダアー!と開幕、ベートーベンの「運命」が鳴り響き、この新宿のトルコ風呂(なつかしい!)をメインの舞台にしたこの、全編さまざまなクラシックからポップスまで、あらゆるジャンルのミュージックが一瞬たりとも途絶えない、スペクタクルなバーレスクがてんこ盛りで繰り広げられる。開幕とたんのつかみで客をかっさら演出・金守珍の独擅場だ・・。役者も主宰水嶋カンナを中心に唐組から稲荷卓央、藤井由紀、流山児★事務所の伊藤弘子らの多彩な客演が揃い、舞台を締めるのが、寺山・天井桟敷のスターだった若松武史、状況劇場以来のアングラ芝居の重鎮大久保鷹、それと金守珍自身で、正月らしい賑やかで、もうおなか一杯の舞台だった。カ-テンコールのトリが大久保鷹!トシを感じさせないおっせかいで元気な芝居をみて、なにより元気をもらったのだった・・。

 

by engekibukuro | 2015-01-17 08:58 | Comments(0)  

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