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2月12日(木)M「エッグ」(作・演出:野田秀樹)

東京芸術劇場プレイハウス
 ラストシーンン、野田が扮する劇場案内係が読む・・・。”マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国ありや”この寺山修司の名歌が、この舞台の基本トーンだと思ってもまちがいではないと思った芝居だった。寺山が書いたと称される「エッグ」という芝居の生原稿にまつわるこの芝居の再演、再演はこの芝居がフランスの国立シャイヨー劇場に呼ばれることからの再演だが、初演のちょっと戸惑ったエッグというスポーツが今回はすんなりわかったと通過して、この野田のおそろしいいぐらいの独創的なアイデイアを門口にして、満州の日本軍の生体解剖の話に、満州の戦禍に回帰して、それが現在の日本へのアクチュアルな視点を成立させている・・。これはそういう芝居だというこはさておいて、開幕とたんのセーラー服の少女をひきつれての女装した野田の劇場案内係が各席までおりての劇場案内の突拍子もないトーンが芝居の空気を一挙にたかめて、それからは舞台の基本道具の林立するロッカーの目もくらむような使い方、そして、妻夫木聡、仲村トオル、大倉孝二のエッグの選手エッガー、チームのオーナー秋山菜津子、監督の橋爪功、オーナーの娘のロッカー深津絵里らがエッグの試合の成り行きを軸にめくるめくようにスピーデイに舞台は、深津が歌う椎名林檎の歌のハイトーンの歌声とともに展開してゆく、あっという間の2時間15分、魔術的なステージングとそれがきちんとおとしこむ明確なテーマ、素晴らしい舞台だった・・。

by engekibukuro | 2015-02-13 06:53  

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