人気ブログランキング | 話題のタグを見る

3月2日(月)




・渋谷の元ジャンジャン後のレンタルルームにおいて、「シアターアーツ」誌AICT賞の選考委員会。
京都から貴志哲雄先生、小田幸子さん、西堂行人さんと私。シアターアーツ誌からはAIC会長新野守広さんと、坂口勝彦さん・・。
 候補作は
★井上理恵編著「木下順二の世界ー敗戦日本と向き合って」(社会評論社)
★★谷川道子「演劇の未来形」(東京外語大学出版会)
★は木下順二の現在での再評価の視点が弱い、全体の統一感がないとの意見があり、受賞にはいたらなかったが、現代を正面から見つめてゆく演劇が、いまの若い演劇人から出てきているので、木下の戯曲が再評価される時代にはなっていると思う・・。
★★はブレヒト、ハイナ・ミュラーなどの現代ドイツ演劇の研究者、翻訳者である著者の、ブレヒト、ミュラー、イエリネク、多和田葉子などへの論評、さらにピナ・バウシュ論、それらの人々の舞の観劇記録、それと日本でのブレヒトの受用の成果として黒テントの活動をハワイで開かれた国際ブレヒト学会で紹介した論文など、そのほか列記できないくらいの多岐にわたる著述の集大成として評価し、この本を受賞書籍とした.有益な本だった。

by engekibukuro | 2015-03-03 08:17 | Comments(0)  

<< 2月3日(火) 3月1日(日)M「大いなる平和... >>