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3月12日(木)S「珍しいキノコ御膳美味しゅうございます」

・珍しいキノコ舞踊団 東京芸術劇場シアターイースト
 タイトルどうりとても美味いしい後味が消えない舞台でありました!構成はというと、3人のリーダーによるレパートリーである。
 ★『霧笛』 水先案内人:大野慶人 ★★『とっても風流』:家元:天久聖一 ★★★『MsDの日常』:親方:伊藤千枝。踊り手は、篠崎芽美、矢島里美、岡里蓉子、佐々木美和、伊藤千枝
 ★のテーマは「花」だと大野は言う・・それも野に咲く美しい花をあえて「生け花」にし、そしてもう一つの大事なテーマは「祈る花」「祈りの花」だと、さらに”戦争のない平和な世の中が来るように祈ることが、今の私たちのダンスの目的です。踊る理由です”と・・・。このダンスは、今までのキノコのダンスでは見たことがないような、ゆっくりした、吸い込まれるような、それはそれは美しいとしかいいようがないダンスだった・・。見事な祈りだった・・。
★★はキノコのテイストが横溢したコミカルなセンスが際立ったダンス、三部構成で第一部「昆虫VS風鈴」、第二部「スペース茶道」、第三部「石庭の湖」、まず天久が舞台にでてきてコンビニのポリ袋をガシャガシャさせて、そのガシャガシャでどのくらい遊べるかを客と一緒にやって見せる・・。そして、この舞台は、日本の風流といわれている風鈴や茶碗や石庭を宝物にして奉る事大主義をからかうダンスで振付は伊藤だが、風鈴や茶碗を小道具に落して使いまくるダンスで、「石庭の湖」に至っては「白鳥の湖」を大音量で響かせ、バレエもどきで「石庭」をギャグにして、さらに「白鳥・・」のパロデイになっていた・・、踊り子連のコミカルダンスが冴えわたっていた・・。

★★★は伊藤がキノコ史上初という主役のダンス、伊藤扮するMsDは自分の事の妄想的現実かな・・、人ずきいが下手で臆病者で、家にひきこもって、外界との接触は1日一回どこからか届けられる宅急便の荷物と、配達人だけという暗し・・、そいう暮らしのデイテールを悲喜こもごものダンスで紹介して、なんとかなる日を待っている・・。これも孤独な中年女性の生きざまを寂しくも懸命に踊っていて感銘した・・。
 以上3作品は、伊藤の「長年にわたって上演し続けることができるようなレパートリー作品を創ろう」という伊藤、キノコの今回の上演意図は達成されたと思えたのたっと・・。
 ・「新潮」4月号の目玉の特別鼎談:司会:東浩紀、中沢新一、浅田彰「現代思想の使命」を読む。蒙昧老人にはわからないことだらけではあるが、どうもいまの現実を切り開く「思想」とうものは見つからないようだ。
昔のニューアカデミズムの超秀才たちも昔のような冴えがないようで、改めて現在のタイヘンさを感じたのだった。。ただ、浅田が東京へ来る新幹線で読んだという発売したばかりのフランすのウエルベクの新刊小説は面白いらしい・・。早く翻訳して欲しいな・・。

  

by engekibukuro | 2015-03-13 10:12  

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