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5月17日(日)ブリジヂストン美術館

  <ベスト・オブ・ザ・ベスト>
 京橋のブリヂストン美術館がしばらく閉館する。その最後の展示で、もう美術館の前はタイヘンな行列、最後なので並ぶ・・。入館して右側の部屋からが順路だが、左側のラストの現代絵画の部屋から入る。そしたら、これ一点で満足だと思っていたピエール・スーラージュの作品が一番に目に入ってきた。スーラージュ86歳の作品、今も現役なのだ。スーラージュの絵はすべて黒、画面はすべて黒のさまざまな変化で、その黒の輝きが素晴らしいのだ・・。今回の展示ではこれ一点だが、凹凸がある黒でべったり塗った作品だ。同じ部屋に堂本尚郎のそっくりの「連続の溶解」という絵があって驚いたが、この絵には黒のなかに赤い点描がわずかにある・・。このスーラージュの絵の隣には、今年90歳の野見山暁治の「かけがえのない空」という素晴らしい絵もあった。ほかにブリヂストン所蔵のマチス他、じつに豊富だが、なかでルオ-の「郊外のキリスト」という絵にはやはり立ち止まる・・。この郊外の路地での子供といるキリストの絵は、なんと豊かな物語をはらんでいることか!

by engekibukuro | 2015-05-18 07:33 | Comments(0)  

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