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7月10日(金)


午前2時試合開始のヤンキース対アスレチックス戦、田中マー君が投げる。もうひとつぱっとしなかったか、今回はもう目覚ましい快投で、投球数も100球を越えて、完全復活だ・・。ほとんど寝られないハメになり、今日は芝居がなくてよかった。

佐藤優と斉藤環の週刊金曜日での対談が本になった。「反知性主義とファシズム」。

この本、表題のテ-マを論じるのではなくて、「第一章 AKB最終言論」、これはもうベタなAKBをめぐる話、「第二章 『つくる』の解釈に色彩をもたせる」、これは村上春樹の『色彩をもたない多崎つくると、彼の巡礼の年』を多角的に論じる、「第三章 『風立ちぬ』の「ふやけたファシズム」」は、佐藤の飛行機マニアぶりが公開された、そうもマニアックな対談で、こういう宮崎駿論があるのかと・・・、という全体の構成で、第4章が「日本にヒトラーは来ない」が総論になる塩梅で・・。どうもファシズムという概念が含みがありすぎてよくわからない・・。この本で吉本隆明の「マチウ書試論」のはなしがでて、「マチウ書」というのは聖書の「マタイ伝」のことだが、「マチウ」というのは吉本の造語だと佐藤がいっている。しかし、わたしはこの「マチウ書試論」が入っている未来社で1959年に吉本のはじめての単行本「芸術的抵抗と挫折」を、当時未来社でバイトをしていて、この本をもらって読んだときの記憶とちがっている。ひっぱりだして、調べたら、あとがきに、「マチウ書試論」に使った聖書はフランス語版だとことわっている。「マタイ」はフタンス語では「マチウ」と読むとばかりと思っていたから、ちがうのか・・。とんだ昔話で・・。

by engekibukuro | 2015-07-11 08:52 | Comments(0)  

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