7月11日(土)M「青色文庫ー其弐、文月の祈りー」(作・演出:吉田小夏)青☆組 ゆうどど

青☆組のリーデイング企画の其弐

「野ばら」(作 小川未明)・「十二月八日」(原作 太宰治 翻案・劇作・吉田小夏)

目白通りの陰にある古民家を表現空間にした”ゆうど”という小さなスペースで行われたリーデイング。庭も見える昭和の香り、たたずまいが入ったとたんに感この日が、まさに昭和十六年十二月八日にじかに戻ったのだ。太宰のこの作品は、あるたいして売れていない文士の妻の、貧しい一家の、真珠湾攻撃の華々しい開戦の日のこまごました暮らしのノートというかたちで、その日の庶民の暮らしを写しとったもの。いつもの通りの朝から晩、一緒に暮らす文士の妹、主婦の近所の友だち、町内の人々のいつもとそうは変わらぬ言動・・。しかし、そのことさらに変わらない日にも、それとなく人々の心にいつもと違う緊張感が忍び寄っている・・。文士は開戦に興奮して酒を呑む・・。この十二月八日の前の日と微妙に、しかし、静かに歴然ともう後戻りできない日を太宰は描きだし、吉田がそれを如実に感じさせるドラマにして、福寿奈央、藤川修二ら俳優陣が吉田の向かう先をきちんと表現していた。さらに、この作品が今現在肌を掠るようにリアルのは、”戦争”が近じているからだと感じてしまうからだろう・・。声高の反戦のリーデイングではないが、さやかな、しかし、芯の強い”芸術的抵抗”だ・・。

・目白通りは私の生まれ育った生地・聖地であるから、歳とって初めての場所はいつも迷うにのだが、ここはすぐわかった。帰りには相かわらず行列のつけ麺店、これも行列のアルプスの天然氷のかき氷の店の前をとうり、母校目白小学校へ・・。昔の面影は全くないが、立派な校舎だ・・。亡くなった下級生の扇田さんと見にきたかった。校庭にいた先生に声をかけた・・。”昭和18年入学です”というと、”戦前ですね”と.そうです、戦前です”・・・。
・おもろ、久しぶりにカップルと吞む.。


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by engekibukuro | 2015-07-12 09:45 | Comments(0)  

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