7月21日(火)S「墓場、女子高校生」

作・演出:福原充則、ベッド&メイキングス、東京芸術劇場シアターイースト

 初めて観る劇団だ・・。亡くなった扇田昭彦さんから、この劇団が野外で上演した「南の国に雪が降る」が面白かったとおっしゃっていたことを思い出す・・。この劇団は、脚本家・演出家の福原充則と俳優富岡晃一郎が立ち上げた劇団だそうだ。この芝居は劇団の旗揚げの芝居で、一挙に評判を得た芝居だったとういう。舞台は階段状の墓場、死んでしまった女子高生日野(清水葉月)の幽霊と、亡霊の山彦(中山祐一郎)、真壁(竹森千人)がおしゃべりしているのがプロローグ・・・。どうも、あとに出てくるが、死者の後からの出現の名称は、いろいろ宗教とかで、幽霊、亡霊、亡者その他、ややこしいらしい・・。とんかく、この墓場に教室をさぼった女子高生がどっとやってきて、缶ビールを飲むやら、なにやらで大騒ぎして、そこへ教師の猫背椿扮する納見が現れて、墓石に座って弁当を喰っている男(富岡)と悶着を起こして・・・、芝居の中心は噴火のような女子高生のバイタリテイが渦巻く墓場のスラップステイックドラマで、その渦のど真ん中に墓から生き返った日野が君臨して、日野の不意の死を巡る女子高生それぞれの意見、言い分が燃え上がる・・。セーラー服の女子高生8人の女子高生の個性が、くっきりと描き分けられていて、日野は”とにかく世の中腐っている”というばかりで、自分の死因は詳らかにしないが、それが、女子高生の抽象的な理解にとどまっているのが、かえって清々しく、おのずから生と死というこれからやってくるだろうコトガラが浮かび上がってくる・・。福原の才気あふれるオリジナルでユニークな芝居、評判をとった芝居だということが肯ける舞台だった。
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by engekibukuro | 2015-07-22 09:10 | Comments(0)  

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