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9月4日(金)M「国語元年」こまつ座

作:井上ひさし、演出:栗山民也、紀伊国屋サザンシアター

 初演は1986年、今回で5度目の上演だ。そのくらい特異でオリジナルで独特の面白さと、俳優たちにとっての挑戦のし甲斐と魅力があり、その成果が目に見えるときの喜びが満ちている芝居なのだ。
パンフ「樹座」に寄稿しているロバート キャンベルの「言葉のカオスを笑いを包んで」の末尾で「共通語が
生まれる前の時代、それぞれのお国言葉を持った一人ひとが、暴力的なまでに、そして当たり前のように、自分が背負ってきた言葉を使い倒していた。それが、この時代の真実だったのではないでしょうか。その真実を凝縮した形で痛快に描いたのが、『国語元年』です。今はまだの字だけで楽しんでいますが、栗山さんの演出でどのように光と影ができ、役者たちよってどのように立体的に動き出すのか、今からそれがすごく楽しみです」と書いている。さて、主人公長州弁をしゃべる南部浩之輔を演じる八嶋智人を筆頭に、朝海ひかる、久焼酎吉、那須佐代子、田根楽子,竹内郁子、後藤浩明、佐藤誓、土屋裕一、森川由樹、たかお鷹、山本龍二のめ面々が北から南までの日本各地の方言を駆使医師し、さらに井上お手製の”全国統一話し言葉”の珍妙絶無のコトバの難関を立派に処理して、たぐいまれなアンサンブルを創った充実した舞台だった。全国統一の標準語ができるまでの苦闘の前史だ・・・。
 

by engekibukuro | 2015-09-05 08:16  

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