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10月7日(水)M「十一ぴきのネコ」こまつ座

作:井上ひさし、演出:長塚圭史、紀伊国屋サザンシアター  (馬場のぼる原作)
  紀伊国屋ホールで「マンザナわが町」、このサザンでこの「十一ぴきのネコ」とこまつ座の新宿平行興行だ。いまさらながら井上ひさしの演劇の宝庫の広さと豊さを感じる。この「十一ぴきのネコ」は、わたしは「マンザナわが町」と違って初見だ、この芝居のテキストはテアtルエコーの初演版とのちのこまつ座版があるのだそうだ。今回の長塚演出はテアトルエコー版だ。1971年の初演の時「児童仕立てでありながら、その実、戦後民主主義の崩壊への悲歌ともいうべき異色のミュージカル」と書いたのは、今年亡くなった扇田昭彦さんが朝日新聞に初めて書いた新聞劇評だそうだ。(扇田著:「井上ひさしの劇世界」)、そう北村有起哉扮する”天晴れ指導者のにゃん太郎がリーダーとして、ネコ社会をちゃんと暮らさせるのことの困難は、かなり深刻で、、立ちはだからう難局はただちに現在の人間社会の難局と重なるような舞台なのだ。そういう異色ミュージカルとして、一人で演奏する萩野清子のピアノの素晴らしさとともに、よくできている舞台ではあったが、猫の生き物のとしての振る舞いからの喚起力からのアレゴリーとしては、ちょと感じにくいかなとは思った。だが、全ネコ健闘の面白さは躍如としていた・・。

by engekibukuro | 2015-10-08 08:26  

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