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1月21日(木)★M国立劇場★★S世田谷PT

★通し狂言「小春穏沖津白浪(こはるなぎおきつしらなみ)-小狐礼三」
 これも家人の怪我でのチケット。尾上菊五郎、尾上菊之助、中村時蔵らが座を組む、初春歌舞伎。菊五郎の日本駄右衛の貫禄、菊之助の子狐礼三の軽妙洒脱、時蔵の船玉お才の妖艶、そしてこの菊五郎劇団の得意技と喧伝されているアクロバットなスペクタクルの数々など、終幕のバックに富士の山と半円の昇る朝日での大団円、目出度い新春の舞台だった。

★★「書く女」(作・演出:永井愛)、”書く女”樋口一葉を演じるのは今回は黒木華、初演は寺島しのぶだった。初演では、多難な暮らしを送っていて、四苦八苦する一葉だったが、それと同時に、明治の初期の新開地の明るさも伴っていた・・。が今回の特長は、平岳大扮する半井桃水との、惹かれあうような、あわないような煮え切らない複雑な関係が縦軸になっていて、それに関係して桃水の親友の韓国人との関連で、明治時代の日本と韓国の関係などの当時の政治情勢や、一葉を慕う平田禿木、馬場弧蝶、川上眉山、それに明治きっての辛辣な批評家斉藤緑雨など、明治の若き文学者の群像も描かれる。無論歌塾「萩の舎」での女友達の群像も描かれる。そんな群像と、さらに木野花の母と朝倉あきの妹くにも囲まれての一葉を黒木は果敢に演じた。そして今回の最大の特長は、開幕まら終幕まで舞台の出来事、一葉の変転する心映えに付き添った、林正樹が自ら作曲したピアノ曲の演奏だ・・・、このピアノの曲想が永井の一葉に対する思っても々の満杯の気持ちを伝えていた・・・。

by engekibukuro | 2016-01-22 12:24  

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