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3月27日(日)「悲劇喜劇」5月号

 特集:第3回ハヤカワ「悲劇喜劇」賞
 受賞作「リチャード2世」及び蜷川幸雄の特集。蜷川については、「欲望とエネルギー 吉田鋼太郎が語る蜷川幸雄との仕事」(聞き手 山口宏子)」。吉田は「たいていの演出家は、「ここまではやっていいけれど、この先はだめ」と芝居をきっちり組み立てる。でも蜷川さんの稽古場では、やっちゃいけないことがない。俳優はどこまでも自由になれる。こんなに嬉しい現場はない。」「稽古中、指示がコロコロ変わることもあります。それは、蜷川さんが次の境地に行っているからなんですよね。あの歳で、新しい境地に向かい続けるその凄さをずっと追いかけて、ついてゆきたいですね」と語っている。
 徳永京子「真逆からの邂逅」では、「リチャード2世」のネクストとゴールドの協働について書いている。「この作品は、本番中の舞台上にさまざまな仕掛けをする必要があり、視力や筋力の弱ったゴールドのメンバーには危険が伴う。蜷川はそのサポートにネクストのメンバーにさせた。「一緒に稽古させてると、ゴールドのメンバーがつくってきたおかずを休憩中にネクストの連中に、”野菜を食べないでしょ?”なんて言って分けるんだよ。ネクストはネクストで、足の悪いゴールドのメンバーに手を貸したりしてさ。そういことを含めて、異なる世代で芝居をつくる豊かさを形にしていきたい」と語っていたのは稽古中だったが、それは本番の鮮やか生まれ変わりに反映されtのである。と・・・。

by engekibukuro | 2016-03-28 10:02 | Comments(0)  

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