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5月25日(水)M「ボクの穴、彼の穴。」パルコ劇場

 原作:デビッド・カリ、イラスト:セルジュ・ブロック、訳:松尾スズキ
翻案・脚本・演出:ノゾエ征爾、美術:乗峯雅寛

 原作は絵本、それをノゾエが舞台化した作品だ。二人の兵士の、それぞれの戦場の塹壕でのモノローグを交互に語る芝居だ。それを塚田俊一と渡辺秀が演じる。
 客席はこの二人のファンの女性客でいっぱいだった。
・”戦争へ行きなさいって言われても、抵抗もlなく、「はい」って、自分の意見がないってわけじゃないんだけど、流されてくことが多いのかな、肝心なところで踏み込めなくて、戦場の最前線にいるんだけど、一人でいる。”
・”兵士ってきっと、孤独なんだと思います。戦場でその孤独とどう戦うか、あるいは戦えるか。だから、自分自身とも戦っているのかな、兵士が・・。”
 こういうモノローグを二人は、非常に生真面目に語り、演じる・・、必ずしも舞台化はうまくいっていないとも思ったが、二人の純な演技に、ファンはスタンデイングオベレーションで応えていた。

★嵐山光三郎「漂流怪人・きだみのる」を読んで、あまりの懐かしさに、きだみのるの「道徳を否む者」をホントに久しぶりに再読する。「漂流怪人」で晩年の孤独を知ったから、この本の前半生の充実期の記述を読むと、おもわず涙がでてくるぐらいで・・、人生とはと、改めて感懐がこみ上げてきた・・。

by engekibukuro | 2016-05-26 10:05 | Comments(0)  

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