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7月13日(水)s「月・こうこう、風・そうそう」

「かぐや姫伝説」より
作:別役実、演出:宮田慶子、新国立劇場

 舞え舞えかたつむり/舞わぬもならば/馬の子や牛の子に/蹴させてむ/踏み割らせてむ/馬の子や牛の子に/蹴させてむ/踏み割らせてむ
 この歌が劇中歌の、この芝居は、1年半にわたって19団体21演目を連続上演してきた「別役実フェステイバル」の最終演目として参加した作品、新作である。
”今は昔、竹林の中、風が軽やかに吹き抜けてゆく。竹林に住む老爺と老婆は、心中する場所を探してさまよっていた。死に場所と決めたところにゴザを敷き、粟粥を食べている二人の前に、旅姿の美しい姫が現れる。
 -通りすがりのものです。助けていただけますか・・?誰かわからない者から逃げているという姫には、とある事情が・・・・。いつの間にか姫を守ることになってしまった老爺と老婆、もつれ合う人間模様をよそに、竹やぶに月が輝き、風が吹き、竹の葉がゆらゆらゆらめいていた・・・。”
 この老爺を演じる花王おさむ、老婆の松金よね子が実に良い!この二人が芝居を回して、別役の新作は”こうこう”としたのだ。別役のいつもより長い2時間の芝居を書いた健在を喜びたい!

by engekibukuro | 2016-07-14 09:35 | Comments(0)  

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