8月1日(月)劇評「埒もなく汚れなく」渡辺保

 「テアトロ」8月号の渡辺保さんの瀬戸山美咲「埒もなく汚れなく」の劇評がとても良かった。渡辺さんは、日本の古典演劇の専門家だが、小劇団の芝居もこまめに観ていて、感心している。
”瀬戸山美咲の「埒もなく」は大阪の劇作家で、海で事故死しした大竹野正則の人生を扱う。私は久しぶりに芝居らしい感動を味わった。客席にいて一人の劇作家、いや人間の魂を直接舞台から手渡されたよな思いをしたからである。” とくに”夫の芝居を必死に製作している妻に向かって、なんでお前は芝居なんかに夢中になるのだと叫ぶ。ここにには劇作家に限らずスタッフキャストに限らず私たち観客を含めて芝居に関わる全ての人間に対する根源的な問いかけがある。なぜ芝居なのか。そんな質問に誰が答えられるだろうか。少なくとも私には答えられない。しかし、答えられないからこそ人々を突き動かしているなにかの姿がみえてくる。”わたしもこの場面に異様な感動を受けたから、そうななんだと改めて思い知らされたことだった・・・。さらに”西尾友樹の大竹野、占部房子の(妻)小寿枝もいい。二人のシーンの感動はむろん作品のよさであるが、この二人の演技にもよる”そのとうりである。 ほうんとうに読み応えのある劇評だった。
・医科歯科大へ、どうも病気が再発したようだ。
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by engekibukuro | 2016-08-02 09:49 | Comments(0)  

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