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8月3日(水)「父・伊藤律」伊藤淳(講談社)

ーある家族の「戦後」
 ゾルゲ事件のスパイといわれ、戦後は野坂参三に中国に追われて、中国で長い獄中生活を送ってきた日本共産党幹部だった伊藤律。その長い間の疑いが晴れて、日本の家族のもとに還ってきた。この本は、その律の次男である惇が、その顛末を書いた本だ。ゾルゲ事件のスパイ疑惑は、いろいろな研究者によって、事実無根であることが今ははっきり証明されている。日本に帰ってきても、日本共産党はいろいろ難癖をつけてきて、最後には野坂は党から追放されるが、伊藤律はなんとも不幸な半生を送ったのだ・・。最後には、妻とも、長男、次男、その孫たちと過ごせたのだ・・。著者の淳は父が共産党に
いろいろ言われていても、共産党員として活動してきた。律の妻も党員として活動してきた。ただ、長男は党員にはならなかった。私も父母が共産党員で、弟も妹も党員になったが、私はならなかった。
この本は、いろいろ感慨が渦を巻いて、ちゃんと読めたか自信がない・・。ただ、晩年の律にインタビュウーした、元民青の委員長で、出版社・同時代社の社長だった川上徹さんのことがでてきて、この川上さんとはつきあいがあり、惜しくも亡くなったのだが、初めて律とのかかわりをしり驚いたことだった。
・医科歯科大へ。PET検査を受ける・・。 

by engekibukuro | 2016-08-04 07:54 | Comments(0)  

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