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1月20日(金)★シアターコクーン、★★大隈講堂

★「世界」(作・演出:赤堀雅秋)
 風間杜夫が演じる足立義男、梅沢昌代の妻節子、大倉孝二の息子健二、青木さやかの健二の妻さやか、この家族が中心の物語り。。、足立一家は自家営業の仕事で、この家族とそこで働く人、足立親子が飲みに行く飲み屋でかかわる人々、それらが、回り舞台で回覧されてゆく。足立夫婦は離婚寸前、父と息子も飲み屋で会うと、息子は出てしまうように仲が悪い・・。崩壊寸前の家族だ。どうにも暗い話だが、今の日本で暮らす人々の当てどのない生活感情のマチエールを舞台に張り付けているようなリアリテイを感じさせる舞台だった。
★★「ロミオとジュリエット」(作:W・シェイクスピア、翻訳:中野好夫、演出:三浦基、音楽:空間現代)地点。シェイクスピア没後400年記念連続イベントフェス早稲田シェイクスピアの一つとして早稲田大学記大隈念講堂大講堂で上演されたものだ。この芝居だ、終わって出てきた、おそらく地点などという劇団をしらない若者が”ちょっと、言葉にならないけど、なんでこんなに面白いんだろう”と仲間に話かけていた・・。なにしろ普通の芝居と全然ちがう・・。舞台の中心に急坂のプレートが設えられていて、そこに白黒のガウンをまとった人物が、四つん這いになって、セリフをいうときは足踏みしながら、ロミオになったりジュリエットになったりする。そのプレートの下手、上手に空間音楽のギター弾きが、舞台背後にドラムスがいて、要所で大音響で音楽を、そして舞台のてっぺんには安部聡子がふつうぼの服装でマイクを持って、要所の地点語のナレーターになっている、前代未聞の「ロキオとジュリエット」だったのだ。それがやたらに面白いのは、役者の面々が三浦のコンセプトを完全に肉体化して、それを実に楽しそうに演じていることもあるが、面白さをよく説明はできない。しかし、満場は拍手喝采で、三度目のカーテンコールで三浦が出てきて、自分の書いた本などを、理解のために紹介して購買を促すほどで・・・。わかることは、三浦と「地点」の演劇は、今の日本で屹立していること、そして、その真価は、はじめての日本の劇作家松原俊太郎の「忘れる日本人」を4月13-23に横浜のKAATで上演される舞台で理解できるのではないかと思う。楽しみだ!

by engekibukuro | 2017-01-21 10:17  

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