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2月8日(木)

 ・医科家歯科大へ。胃カメラ検査、これで一連の検査がすべて終わる。トシをとると、この検査もつらい。それに、今晩は酒を飲んではいけないといわれて、がっかり・・。今までなら、飲んでしまうのだが、さすが今回は用心してあきらめた。
 「悲劇喜劇」3 2016年の演劇 時代の終わりと始まり
を読む。表紙の表題と同じ、渡辺保「二〇十六年 時代の終わりと始まり」が、1960年代に日本の演劇を一変させた小劇場運動も昨年蜷川幸雄が亡くなり、唐十郎、清水邦夫、別役実は病気勝ちで、現在活動しているのは、鈴木忠志と佐藤信だけになってしまった。彼らの活動の意義を評価し、さらに現在台頭しつつある三浦基、中津留章仁、古川健などの新鋭を評価し、新しい時代が始まろうとしているという展望を描いた格調高い論文だった。高齢にもかかわらず、小さな劇団の芝居もこまめに観ていることにも感服する。大笹吉雄「二〇一六年、得たものと失ったもの」は、昨年亡くなった維新派の松本雄吉を惜しみ、その活動を回顧する。また、昨年上演されたシス・カンパニーの三谷幸喜作・演出の「エノケソ一代記」における市川猿之助の演技について、エノケンの偽物エノケソが、病魔に侵され右足を切断すると、自分も怪しげな手術を受けてそれで命を落とすという話を、現在の四代目猿之助が、スーパー歌舞伎を立ち上げた先代、「黒塚」の名演技が後世にも伝わる先々代
を想起させることのメタファーだと書く着眼に感服した。そして、70人によるアンケートで、長田育恵の自身の劇団「てがみ座」に書いた「対岸の永遠」「燦々」、民藝に書き下ろした「SOETSU-韓くにの白き太陽ー」が、多く選ばれていることに、「乱歩の恋文」以来応援してきた私には我がことのように嬉しかった。

by engekibukuro | 2017-02-10 10:08  

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