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7月1日(土)M「踏みはずし(Retake)」、「パニック」、S「SCRAP」

★劇団820製作所「踏みはずし(Retake)」(作・演出:波多野淳紘)と★★THEATRE MOMENTS「パニック」は(構成・演出:佐川大輔、原作:安倍公房)は調布市せんがわ劇場の「演劇グランプ受賞作品」、この2本を「せんがわシアター・セレクト」としてリバイバルした企画。★はちょっとエキセントリックな文学好きの女子高校生のモノローグが中心になる作品。★★はある失業者が、白縁眼鏡の男に犯罪者にしたてられてしまう話。両方とも熱気にあふれる舞台だった。
「SCRAP」(作:シライケイタ(劇団温泉ドラゴン)、演出:日澤雄介(劇団チョコレートケーキ)、プロデューサー:流山児祥)、Space早稲田。「平成29年度時代の文化を創造する新進芸術家育成事業」の公演である。役者でも出演しているシライケイタの”ごあいさつ”から”「ここらの人間はみんな済州島出身やで」 この作品を書くための取材中、かってアパッチ部落と呼ばれた場所にある店でビールを飲みながら、常連客の一人から聞いた言葉です。この言葉からすべてが始まりました。東京に戻り資料にあたり、初めて「済州島4・3事件」のことを知りました。国による、済州島民に対する大虐殺から、命がけで大阪に逃れてきた彼らの存在を知り、アパッチ族に対するイメージがグルリと変わりました。「居場所を探している人たちの物語」として書く覚悟を決めた瞬間です。この一点で、現在を生きている我々と彼らは繋がることができると思ったのです。(後略)”。この兵器工場の跡に残ったSCRAP(鉄屑)を拾って暮らしを立てていた済州島民の居住の場所が舞台だ。狭い劇場の中央にその場所を設定し、客は三方から舞台を観る。12人の登場人物がこの狭い空間で存分に演じることができた、舞台美術の佐々木文美、演出の日澤はシライの意図を十分に活かし、役者軍はシライを含め、そのころの済州島出身の悲喜こもごもの在日朝鮮人を演じきっていた。韓国とのかかわりの芝居を最近書いてきたシライの一つの到達点だろう。

by engekibukuro | 2017-07-02 10:42  

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