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㋆5日(水)S「残夏」サイン アート プロジェクト・アジアン

演出:野崎美子、脚本:米内山陽子、座・高円寺
 この劇は、第二次大戦中、広島と長崎で被爆した聴覚障害者たちの物語だ。出演者10人のち、5人が聴覚障害者だ。セリフは手話や声のほか、スクリーンに吹き出しを投影、独特の身体表現も駆使する。「サイン アート プロジェクト・アジアン」は先天性聴覚障害のある俳優・ダンサーの大橋ひろえが主宰する演劇集団だ。以下は朝日新聞の山根由起子の紹介が的確なので引用する。”大橋が被爆した聴覚障害者の手記を読んだのが、舞台化のきっかけ。手記や証言集をを題材に、聴覚障害のある母と聞こえる娘の葛藤を主軸に劇に仕立て、2015年夏に初演した。広島に原爆が投下された8月6日の場面では、被爆した耳の聞こえない男性の体験をを俳優が、語る中、数人が周囲でパフォーマンス。「黒い大粒の雨」は両手に握った短い棒を上下に動かし表し、「助けて」の場面では宙に手を伸ばす。様々な体の動きで、沈黙の世界や原爆、死者、悲惨さを伝える。大橋は「爆音も聞こえず、わけが分からない怖さがあったのでしょう。あきらめずに生き抜いたたくましさを知って」、脚本の米内山陽子は「遠い昔の耳の聞こえない人たちの特殊な話だと思ってほしくない。現代と地続きでバトンを受け継ぐ気持ちで書いた。」”・・・、以上のような聴覚障害者の原爆体験の舞台は、真に心に響く表現であり、ぜひたくさんの人々に観てほしい作品だった。

by engekibukuro | 2017-07-06 09:50  

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