1月25日(木)M「父の黒歴史」ラッパ屋

脚本・演出:鈴木聰、紀伊国屋ホール
ラッパ屋の芝居は昔から大好きだ。鈴木の脚本の軽くて内実がある脚本も好きだが、この劇団の役者たち、福本伸一、おかやまはじめ、木村靖司、俵木藤汰、弘中麻紀、三鴨絵里子などの演技が、それぞれ独自の個性が面白いのだ。今回は主役の90才の父親を演じるのは、客演のカムカムミニキーナの松村武だが、松村をめぐるさまざまな人物をラッパ屋の役者軍が演じる。今回の芝居、この父親は百円ライターの会社の社長で、二人の妻と、4人の愛人の間に8人の子供がいて、その子供たちがふつうに仲がいい。芝居はこの90歳の父親が、市長選挙に出馬して、タバコの効用を訴えるというのだが、それに付随して、父親がここまでのし上がってきた歴史を、あるとき子供の一人が父親の日記を発見し、それと拳銃が一丁みつかるということから、下手な字の日記を解読して父親の黒歴史を知るということになるのだが・・・。芝居の全体の基調になっていムードは、昭和への作者の郷愁だ・・。だが、この芝居、ラッパ屋の役者陣が、今回ストーリーの解説的役割になってしまっていて、それぞれの個性がそれ自体としてあまり楽しめない・・。それが残念だった。

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by engekibukuro | 2018-01-26 10:24 | Comments(0)  

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