2月28日(水)M「神と人あいだ 第一部 審判」劇団民藝

作:木下順二、演出:兒玉庸策、紀伊国屋サザンシアター
 この「神と人間のあいだ」は二部作で、極東軍事裁判(東京裁判)を扱った第一部「審判」とBC級戦犯裁判を扱った第二部「夏・南方のローマンス」で構成されている。今回の「審判」か初演が1970年で、まだ東京裁判の記憶が生々しい時期で、演出は宇野重吉でとても感動した思い出があった。それと、この劇は、今回の公演のパンフレットで河合祥一郎先生が書いているが、木下順二はシェイクスピアの研究者でもあり、この劇では、シェイクスピアの劇のデクラメーション(朗誦法)を日本語でも朗誦できるような書き方を実験をしている劇なのだ。初演のときは、それが生き生きとして成功して、とても格調が高い舞台として成功していたが、今回は、東京裁判の記憶自体が風化している事実は否まなくて、デクラメーションだけが内容を越えて浮いてしまっている感は否めなかった。それでもとても懐かしさを感じさせる舞台ではあった。それはあの戦争の決着がいまだについていないことかもしれないのだ///。

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by engekibukuro | 2018-03-01 09:40 | Comments(0)  

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