4月9日(月)

松本修「ぼくの演劇ゼミナール チェーホフの遊び方/カフカの作り方」読了。カフカの長編小説「アメリカ(失踪者)」、「審判」「城」の3本を舞台化したのは、世界で松本だけだろう。そして、3本ともほんとうに見ごたえのある舞台だった。この本には、チェーホフとカフカだけが取り上げられているが、著者もことわっているが、他の劇作家の作品も多数演出している。なかでも、座・高円寺で上演した別役実の「マッチ売りの少女」が私にとっては、初演の早稲田小劇場のも観ているが、この名作の最高の上演だったと思う。ザ・ピ-ナツの「♪♪トーキョー」をバックに流した演出(松本は劇中音楽の選曲の天才だ)は、この名作の日本の近代・太平洋戦争における小市民の暗部をくっきり描き出したこの作品の真価を舞台にあぶりだしたのだった。


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by engekibukuro | 2018-04-10 09:26 | Comments(0)  

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