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5月4日(金)M なべげんイタコ演劇祭 渡辺源四郎商店 ザ・スズナリ

”なべげん”の地元の青森県はイタコの盛んな土地だ。それにちなんだ演劇祭だ。
★「愛とか死とか見つめて」(作・演出:工藤千夏)
都会で売れない役者として暮らしていた息子が、父の訃報で帰省して、イタコと称する女性に、むりやりみたいに親の後を継いで極楽村の村長にされてしまう話・・。愛嬌のある軽い芝居だ・・。
★★「いたこいたろう」(作・演出:畑澤聖悟)
東北の地方都市でイタコを営む年かさの女性のもとへ、一人の若い女性が訪ねてきてホトケおろしを依頼する。私はイタコにも民間信仰の呪術にも関心が薄いのだが、この85分の芝居には感心した。ホトケおろしの85分、緊張感と変幻自在のシーンが混在する劇作術は実に見事なものだった。一切ができ試合のようなパフォーマンスなのだが、二人の女優、三上晴佳、林本恵美子のテキストに応えた、見ごたえ十分な演技にも感心した。畑澤は原子力問題でも、こおういうイタコのよなものでも、自在に見ごたえのある芝居を創る腕前がある貴重な劇作家だといことを改めて確信した。
北斗賞・堀切句:”しゃぼんだま地球の色の定まらず”、”囀や純白のブリーフもよし”、”旧駅舎跡形もなく乙鳥も"・・・・・

by engekibukuro | 2018-05-05 09:51 | Comments(0)  

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